2010年8月12日





起床 6:30


いったい何時まで起きていたのか分かりませんが、起きたのがこの時間だったのは記憶しています。
ちなみにこの朝は台風が日本海を北東に進み、北陸に近付いているという状況でした。

朝の段階では雨はありませんでしたが、この事態がこの日の行動のかなり大きな伏線となることになりました。



とりたてて朝の予定は無かったこの日。
自由行動だったこの朝を使い、私を含めた7人の部員がバスに乗ってどこへ行ったかと言うと…
ここ、金沢大学角間キャンパスです。


実は、丁度この時期放映されていたアニメ「Angel Beats!」で
このキャンパス内がモデルになった描写が多数使われているということで、
せっかく金沢に行くんだから見に行こうじゃないか、ということで、
有志でのキャンパスの散策ということになったわけです。

角間キャンパスは金沢駅からバスで2,30分ほどの市街からはずれた場所にあり、
山に囲まれた、まさに別世界のような境地を味わえるところでした。
印象深げな場所の写真をいくつか↓。モデルは外観だけで、建物内の描写はオリジナルのようでした。


ここまでは良かったのですが

到着した頃から既に強めだった風は、歩いて寡人の構内を歩きまわるうちに暴風に変わり、
色々吹き飛ばされつつバス停にたどりついた時には、兼六園での集合時間に後わずかと迫っているという不始末。
結果的に先生やOB各氏他、角間キャンパスに行かなかった数名を兼六園の門前で待たせることになってしまいました。
集合時間を大幅にオーバーしたのは今から考えてもどうにも申し訳なく、我ながら情けないことでした。



こってり絞られた後に兼六園に入ると、このタイミングで雨がポツリポツリと降り出し、
瞬く間にかなりの雨量となりました。折りたたみ傘を取り出す間にも容赦なく雨は降りかかり、
ジーンズの裾はぐしょ濡れ、冷たさに心も折れそうでした。


風も激しく、雨も打ち付け、どうしようもなくなった我々一行。
とりあえずバスで金沢駅まで出ましたが、この台風の中で予定のえちぜん鉄道・東尋坊へ向かうわけにも行かず、
急遽金沢駅でミーティングを行い解散、ご自由にお帰りくださいということになりました。



すぐに大阪方面へ向かう人達とはここでお別れ。


急な予定変更で、元の予定に戻るまでの間に若干の時間の余裕があったので、
私の他数人は金沢駅構内でぶらぶらと土産物を買ったり、683系の連結作業を見たり、 雨が小降りになった後には、友人に頼まれたスタバのご当地タンブラーを買ったりしつつ、昼過ぎまで時間を潰してました。
この日の昼飯は何だったのか…今となっては記憶の彼方です。

「かなた」の第一変換候補が「佳奈多」だった俺のパソコンェ…





   金沢 14:06


「集団行動」としては今合宿最後となるここからの区間、
同乗したのは部責氏、ケト氏、青梅特快氏、txp氏、というなんだか見慣れた面々。
マ氏は家族と落ち合うとか何とかで福井に残るそうでした。
その他の人々は三三五四にそれぞれの目的地に向かったようです。

金沢を二時過ぎに出るこの列車は、部活帰りと思われる学生やら買い物帰りの中年女性やらの先客で既に満杯。
結局、小松を過ぎる辺りまで座れませんでした。(クモハ413−1)




たまたま我々が座ったロングシートの反対側に陣取っていた、
地元の高校生と思われるチャラめの一団が非常に不愉快でした。この場で書きたくなるほど不愉快でした。
何度「うっさい!黙れ!」とでも言いたくなったことか…、しかしそこで言わないのが私のチキンハート。
さっさと降りてくれて幸いでした。



鈍行の北陸本線を長距離で乗ったのは初めてでしたが、感じたのはやはり途中駅に待避線が多いということ。
そして、その配線が面白いということ。不規則な二面四線などは元より、単純な国鉄型二面三線でも、
保線車両用の側線があったり切り欠きホームがあったりして、各駅の配線がそれぞれ特徴付けられており、
流石未だに特急街道な北陸線ならではだなと感じさせます。

自分がしばしば使う東北本線などにも待避線もしくはその跡が見られる駅はかなり見られますが、
線路が撤去されていると感情も若干萎えるものです。
錆びた色の移ったバラストなどから往年の駅の配線の姿を想像するのも、
それはそれでまた面白いですし、それはそれで好きではありますが、
現役で設備を活用している姿を見る方がやはり燃えますね。…何に燃えるのかはつっ込まないでください。


特急の待避が多いのも、我々のような旅行者には一興をもたらす一要素ですらあります。
北陸線の各駅に配置されている列車接近警告のチャイムは各駅バラバラで、
クラシック音楽が流れる駅もあり、聞いてその違いを発見するのも、東京にはない楽しさがありました。


雨は強弱を繰り返しながらも止むことなく降り続けていました。
石川福井県境を越える頃には、同乗の士はみな睡魔に敗れてしまったようで、
みんなと一緒にいるのに一人旅をしているような、そんな不思議な心地がしていました。

この辺りではずいぶん物思いにふけったようで、旅行記にも色々なことが書き連ねてありました。



15:30 福井 15:46


一時間半弱の乗車で終点福井に到着。隣のホームの敦賀行きに乗り換え。
接続列車なんですから同じホームにつければいいじゃないか、とも思ったんですが、
特急との接続も同時に行うのでどうやら仕方ないようでした。

福井の駅も金沢と同様改修・立体化されて、
島式二面四線+越美北線用切り欠きホームから成る高架駅になっています。

上りホーム2番線で我々を出迎えたのは、419,475系の国鉄車両王国だった北陸本線において、
ついに新製投入されて旧来国鉄型の淘汰を始めた521系。
外観・内装は基本的に223系を踏襲しているようなデザインになっています。
もはや福井以南での遭遇率は多種を圧倒するに至っているようです。(クモハ521−2)

521系が普通に快適だったのは悔しいところでも認めざるをえないでしょう。
ケチの付け所としては2両編成と短く車内が混んだことでしょうか。
まぁこれについてはJR側から見ればメリットになるんでしょうけどね。

相変わらず、雲行きは怪しく雨も降ったり止んだり。
難読駅「王子保」(「おうしお」っていうらしいです)などを横目に見つつ、一時間ほどで敦賀に到着。


16:40 敦賀 



8月11日その2
8月12日その2