2010年8月11日





 氷見 12:05


氷見線は地方ローカル線ながら沿線に全体的に寂れた空気はなく、
終点の氷見もご多分にもれずの「高岡近郊の住宅街」といった感じの街・駅の雰囲気でした。
ホームは1面2線でしたが、2番線は使っている雰囲気はありませんでしたね。

上り列車も中々の乗り。60〜70%の乗車率で、行路に引き続き、鉄研で座席を占有することはかないませんでした。(キハ40-2092)
うつらうつらしながら外を見れば、すぐに能町。ここから高岡方は市街地といった感じでした。

高岡駅を降りると、国鉄チックな乗り換え案内板がお出迎え。上野方面って表示が良いですねぇ。




余談、と言いますか…

氷見を出るとき、近くの席でいざ寝んとしていたfukkuu268氏から「高岡に着いたら起こしてくれ」と言われていたんですが、
高岡到着後、途中で自身も意識が半分飛んでいた私は、見事に彼を起こすのを失念して彼を車内に置いてきてしまいまして。

自分の記憶力の弱さに幻滅したこともあり、ここから先金沢に着くまでかなりテンションが落ちていたのか、
行程中に書いていたメモの内容がとても薄くなってまして… 写真と記憶で補完しながらの作業になりそうです。



12:34 高岡 13:08


高岡で食料を調達後、城端線に乗り換えました。こちらもかなりの乗車率。
立ち客が出るほどで、それぞれが座る場所を見つけるのにも苦労するほど。
ジャージ姿の学生の姿も見えました。遅れていた下りサンダーバードの接続を待ったので、7分遅れての出発。(キハ47-66)

二塚、戸出、砺波と続いた比較的大きな駅で約半数の乗客が下車。
ここまでは富山の近郊通勤路線、ここから先は家並みこそ途切れないものの、のどかなローカル線と言った雰囲気です。



13:52 城端 14:03


いつのまにか遅れを取り戻し、50分弱で終点の城端に到着。イイ感じの看板と駅舎が迎えてくれます。

城端には、P.A.worksというアニメ制作会社が本社を構えている縁もあってか、
この地を舞台にしたアニメも多く、地元が街ぐるみで、城端が舞台のアニメを使って街おこしを図っている街です。
改札を出るとすぐに「true tears」石動乃絵のポスターが出迎えます。

といっても私は「true tears」も「かんなぎ」も見たことがなかったので特に感慨にふけることもなくスルー。
駅前で写真を撮った後は折り返しの高岡行きに乗車しました。



14:12 福光 14:50


下車後、マスカット氏が衣類等が入った大荷物を城端線内に忘れたことが判明。
結局彼も森本に着いた後に本隊から離脱して、高岡まで荷物を追うことになりました。

ここからは加越能バスに乗り込み、一気に北陸線の森本駅までワープします。

正直に暴露すると、バスでは最初っから最後までずっと寝てたんで、書くことは特にありません(
ただ一つ言えることは、バスの到着が遅れて乗車予定だった七尾行きに乗り遅れたってことだけです…



15:30 森本 15:36


バスの予定外の遅延で計画は大幅変更に。本来はここから直接七尾へ向かい、それから金沢へ行く予定だったのですが、
一時間に一本の七尾行きを逃したため、どうせなので急遽金沢のホテルに荷物を置いてから七尾を目指すことに。
ということでやってきた上り小松行きは、なんと国鉄色の475系。いやぁ万事塞翁が馬とはこの事ですね。(クモハ475-46)



15:43 金沢 16:15


駅前のホテル(今宵の宿はドーミーイン金沢)と言えど、
30分の間に13人分のチェックインと荷物預けを済ますのは意外とキツいスケジュール。
それでも何とか無事に七尾行きの列車に乗り込むことが出来ました。切り欠きホーム4番線から出発です。
車両は北陸色の413系。基本的に七尾色or末期色(ver赤)の415系が走る七尾線では、珍しい運用です。(クモハ413-2)


列車は席が埋まるくらいには混んでいて、我々は先頭車両の一番前の小さいロングシート部に固まって縮こまってました。
津幡で金沢行き特急北越とすれ違い。津幡から七尾線に入ります。

七尾線内は単線ですが、駅には基本的に交換設備があり、列車は結構スピードを出します。
確か駅間が比較的長めのところでは90〜100km/hくらいはデフォルトで出してましたねぇ。


途中何箇所かで上りとのすれ違いがありました。
末期色は森本ではくたかの退避中に、横山では小松行き、千路で美川行き。

津幡、宇野気、高松、羽咋と過ぎるたびに、最初ほどの混雑ではなくなりましたが、
入れ替わり立ち代わりの乗車があり、結局終点の七尾までそこまで空くことはありませんでした。



17:46 七尾


七尾の駅前は思っていたより整備されていて、清潔感があり好印象。温泉街の玄関口はやはりちょっと違いましたね。
次の和倉温泉までがJR七尾線区間ですが、ここから先へ行く人はのと鉄道穴水行きの列車に乗り換えです。
コンビニで若干の食料を追加入手して折り返し小松行きの上り列車に乗車です。

    七尾 18:05


途中の良川で後続の下り列車に乗って追いついてきたマスカット氏と合流。いやぁこういう時は単線が便利です(笑)

沿線の田園風景を撮影。そろそろ夏の長い日も暮れる頃合いになってきました。(モハ412-2)

金沢近郊に着く頃には真っ暗に。
行きでは明るくて気付かなかった津幡のデッドセクションも、暗くなってからだとこの通りほとんどの電気が消えて真っ暗です。


七尾線も北陸本線と違い、直流電化。ただし、七尾線が電化されたのは1991年とずいぶん最近で、
直流電化になったのも宝達駅付近のトンネルの問題だそうで、富山港線や仙石線のケースとは若干違うのです。

元々の非電化時代から津幡で線路は繋がっていて金沢からの列車も行き来していたため、
こちらは電化後もデッドセクション(交流区間と直流区間の間の絶縁区間)を経て交直両用の車両が直通運転を行っています。

先程も述べましたが、運行車両はほとんどが七尾線電化時に113系から改造されて転属してきた415系800番台です。



19:28 金沢


金沢に到着。夕食を食べた後は、はくたかや日本海の撮影などで各自自由に過ごしました。

追記:この後、金沢に先着してKOTOKOのライブに行っていたfukkuu268氏と夜半に合流。私は平謝りでしたとさ。



いやぁこの晩は酷かった酷かった。富山のホテルにはなかった大浴場で汗を流した後、
1〜3年総勢5人が、下と隣の部屋が鉄研なのを良い事に、無礼講で枕投げをかなり激しく楽しみました。

まぁ終わった後の部屋の惨状には筆舌に尽くしものがありましたね。何と言っても、布団が布団の体を成していなかったですから。


みんながコインランドリーで洗濯しているのを見ながら(私は日程が短いので洗濯の必要がない)、

明日に合宿が終わってもまだまだ続く彼らの自由な鉄道旅行が羨ましく。

一方で翌々日から自分が身を置くであろう、自分にはもはや出る意味の見出せない部活と、
特別考査のための勉強、卒業論文を書くための資料あさり等々の日々を恨めしくも思いつつ。

長いようで短かかったこの夜は更けていきました。



8月11日その1
8月12日その1