2010年8月11日




起床 6:30(?)


富山二番目だった前の晩の同室者は、いずれも一年の中央特快氏とtxp氏。

メンツ的にはこの晩が一番酷いことになるかな、とか事前には思っていたのですが、
蓋を開けてみれば三人とも疲れていたのか特に異常なく睡眠し、
もう朝早く撮りに出るべき被写体も特に無かったので、起床もゆっくりめでした。

宿泊したホテルの一階に併設されているサイゼリヤで朝食を摂った後は、
集合の9:40まで同宿の三人にKMDを加えた四人で市電めぐりを敢行。




荒町の電停からまず富山駅前を経由して大学前へ向かい、折り返しで丸の内へ。
ここから分岐している、通称セントラムが闊歩する新規開業の環状線区間に乗車し、再び荒町へ。

そこから南富山へ向かい、折り返して集合場所の富山駅へ。という中々効率的なルートで、
これにて富山地鉄線の全開業線の乗り潰しに成功しました。

大学前に行く途上では、市街を外れた辺りで流域で発生した公害病で名高き神通川を渡河。
川の手前からの末端区間(安野屋から)は単線でした。大学前は特筆すべきこともない、
なぜここが終点なのかを訝りたくなるような普通の電停でした。


ところで、この電停で降りたら263F氏と泊氏がいてビックリ。どうやら西富山の駅から歩いてきたとのこと。
なるほどご苦労様なことだと思いつつ、我々は炎天下の中歩いて汗だくになる気も無かったのでそのまま折り返しに乗車。

南富山へ向かう途上では、途中から元々少なかった他の乗客がどんどん減っていき、西中野からはついに客が我々4人だけに。
このお陰で、路面電車もバスのように、降りる人も乗る人もいなければ停留所を通過するのだ、ということを初めて知りました。
それもかなりのスピードで。この辺りでは珍しくないんでしょうね…

南富山では面白い踏切を発見。この線路は路面電車の入庫線で、普段は線路に垂直に遮断機が降りていて、
車両が入庫するときだけ線路と平行の遮断機が降りるんです。たまたま我々の乗った車両が入庫車だったので、
この遮断機が両方閉まっている珍しい光景が撮れました。左奥が電鉄不二越線の南富山駅です。




9:30 富山 9:52


この日は高岡の盲腸線を潰しながら富山から金沢へ出る、という行程。この日ばかりは私にとっても18切符が有効なので、
目次でも書いたように、18切符を1日分余らせていたOBのHIRO氏に1日分の2300円を払って、私もその恩恵にあずかることにしました。


9:52分発の金沢行に乗って、二泊した富山ともお別れです。
乗車したのはデッキのドアが外されていない少々珍しめな編成。高岡まではあっというまです。(クハ475-18)




10:11 高岡 10:15


高岡で、越ノ潟へ向かうLRTの万葉線に乗り換え。LRTの乗り場は駅前広場です。
上を見てもらえれば分かると思いますが、改札を出るのにも関わらず4分という過酷な乗り換え時間。
全員が無事に乗り換えたのを確認するとすぐに発車です。駅の写真はLRT車内で撮ったもの。


万葉線は高岡市が出資する第三セクター企業が運営する路線です。
路線名の由来は、万葉集の編纂に関わった大伴家持が、越中国守として沿線の伏木に赴任して、多くの歌を残したからだとか。

元々は富山地鉄が富山市街から直通する路線として、
そして富山新港完成による高岡側と富山側の線路の分断(越ノ潟〜堀岡間、1980年)後は、
1980年加越能鉄道が運営していた路線ですが、乗客減少と経営状況の悪化を理由に廃止を表明したため、
高岡市と旧新湊市が事業譲渡を受けて現在の様式となりました。

走っている車両は、富山地鉄のセントラムや旧富山港線のポートラムとほぼ同型のアイトラム。
平日はアイトラムに加えて従来型の路面電車車両も併用して運行しています。

アイトラムの導入当初は設計ミスで事故が多発して、製造元との損害賠償騒動まで起きたとか。滑稽な話です。



10:55 越ノ潟 11:01


40分ほどの乗車で終点、越ノ潟に到着。はっきり言っておきます。岩瀬浜以上に何にも無いです(汗
越ノ潟が終点になった都合を考えれば仕方ないことかもしれませんが…

そんな中、頭上には海に架かる建設中の大きな橋が。こんな橋、完成したところで誰が使うんでしょうか。
やる事もないので折り返しに乗車します。


万葉線は米島口〜能町口などの区間で専用軌道を通っていますが、
富山港線とは違って専用軌道よりも道路上を走る区間のほうが多いです。
セントラムが通る富山市街よりも道幅が狭いので、道に色を塗っただけのこんな停留所もありました。




11:26 新能町

帰りは新能町で下車。能町駅まで歩いて、JR氷見線に乗り換えます。
現役高校生の足で歩いて5分くらいだったと記憶しています。

    能町 11:38


能町駅です。貨物線があって駅の敷地は広め。落ち着いた雰囲気のある、いい景色が広がってました。
やってきたのは高岡塗色のキハ47・40の2連。お客さんの乗りは7割くらいで、かなり良かったです。(キハ47-1092)
氷見までは約20分。越中国分あたりからは進行右手に富山湾が見えます。
雨晴(あまはらし)なんていう風情のある名前の駅を過ぎて数分で、終点の氷見に到着です。


11:57 氷見 



8月10日その2
8月11日その2